歩行中の足はこう動いている――アーチの変化と3つのフェーズ
この記事のまとめ
歩行中、足のアーチは「接地で低く・蹴り出しで高く」と自動的に変化しています。このサイクルが正しく機能することで、衝撃を吸収し、力強い一歩を生み出せます。自分の歩き方を観察することは、足トラブルの予防と正しい靴選びの第一歩です。

何となく当たり前のようにできている私達の歩行。 実はこの歩行中に私たちの足や身体は様々な運動を行っているのです。 今回は少しだけ”歩行時”の足の動きを紹介します。

この記事のポイント
  • 足には「体重が掛かっていない状態(無荷重時)」と「体重が掛かっている状態(荷重時)」の2種類があります
  • 歩行は「接地→推進→蹴り出し」の3フェーズで構成され、各フェーズでアーチの高さが変化します
  • アーチが適切に動くには、靴・インソール・ソックスそれぞれの役割が重要です

足には無荷重と荷重、2つの状態がある

歩行中の足はこう動いている――アーチの変化と3つのフェーズ

生活する上で、足は「体重が掛かっていない(無荷重時)」と「体重が掛かった状態(荷重時)」の2つの状態があります。歩行する際にもこの2つの状態が大きく関わっており、無荷重時と荷重時でそれぞれ異なる特徴があります。

  • 無荷重時:体重が掛かっていない状態。 足まわりの関節同士の結束が強く、骨格は整っている状態に近いと言われています。(アーチは高めです)

  • 荷重時:体重が掛かっている状態。足まわりの関節同士の結束が緩くなり、個人差はありますが、骨格が崩れる状態になります。(アーチは低めです)

無荷重時(体重が掛かっていない) 荷重時(体重が掛かっている)
関節の状態 結束が強く、骨格が整っている 結束が緩くなり、骨格が崩れやすい
アーチの高さ 高め 低め
主な役割 蹴り出しのための力を蓄える 地面からの衝撃を分散・吸収する

歩行の3フェーズとアーチの動き

歩行中の足はこう動いている――アーチの変化と3つのフェーズ

歩行中の足は「接地→推進→蹴り出し」の3フェーズを繰り返しています。

フェーズ1:接地

接地フェーズでは、アーチが意図的に低くなることで地面の衝撃を吸収します。足が地面に着くと体重が掛かり、骨格が崩れる方向(アーチが低くなる方向)に動きます。これは欠陥ではなく、衝撃を分散するための正常な反応です。

フェーズ2:推進

推進フェーズは、体重が片足から反対の足へ移る移行期です。接地した足を支点にしながら、反対の足が前に出ます。このとき腰も同時に回旋し、次の蹴り出しに備えて足の骨格が変化し始めます。

フェーズ3:蹴り出し

蹴り出しフェーズでは、アーチが高くなることでバネのように力を生み出します。アーチが回復することで足が硬くなり(剛性が上がり)、効率的に地面を押せるようになります。このサイクルがスムーズに行われるほど、歩行の疲れにくさが増します。

適切な歩行サイクルを行うために

歩行中の足はこう動いている――アーチの変化と3つのフェーズ

しっかりとしたアーチの高い足の骨格になることで、力強い一歩を蹴り出し、また同じサイクルを繰り返していきます。この運動サイクルを適切に行うためには、適切な靴(サイズ、形状、機能など)、インソール、ソックスを履くことが大切です。

引用元:足ナビ様HPより https://ashinavi.com

歩行についてのよくある質問

Q. 子どもの歩き方が内股・外股気味で心配です。どうすればよいですか?

A. 成長期の子どもはまだ骨格が発達中のため、歩き方が変化しやすい時期です。まずは足の形状とサイズを定期的に計測し、現在使っている靴が足に合っているかを確認することをお勧めします。気になる場合は、靴の専門スタッフや整形外科に相談するのが安心です。

Q. 扁平足は改善できますか?

A. 荷重時にアーチが低くなること自体は正常な動きです。「常にアーチが低い状態」が気になる場合は、インソールで足のポジションを補助する方法がとられることがあります。改善の可否は足の状態によって異なるため、専門家への相談をお勧めします。

Q. 歩行に向いている靴の条件を教えてください。

A. 足のサイズ(長さ・幅・甲の高さ)に合ったもの、かかとがしっかり固定されるもの、つま先部分に適切な余裕(捨て寸)があるものが基本条件です。試し履きの際は必ず両足で歩いてみることが大切です。

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状がある場合は、必ず専門医にご相談ください