シューフィッターのお仕事(後編)
シューマートでは「シューフィッター」という足と靴の専門家が、 お客様にピッタリの靴選びをうけたまわります!
この記事は前後編2回にわたり掲載しています
前編:「実際、シューフィッターって何をしてるの?」というギモンにお応え!はこちら
・女性シューフィッターのお仕事紹介
・靴選びではどんなサービスが受けられるの?
・オフィスで活躍する黒パンプスの選び方
後編:スペシャリスト登場!上級シューフィッターによる靴選びサポート
※この記事はインタビュー形式の構成となっています。記事ライターが、シューフィッターのお仕事について質問し、応えてもらいます。
足と靴のスペシャリスト
上級シューフィッター”バチェラー”
シューマートのバチェラー(上級)シューフィッター
店舗運営部 玉井大地さん
はじめに
「シューフィッター」について、ちょっとだけご紹介
・シューフィッターとは
足に関する基礎知識と靴合わせの技術を持ち、足の疾病予防の観点から、お客様の足に正しく合った靴を販売する足と靴の専門家です。
・シューフィッターのグレード
プライマリー(初級)、バチェラー(上級)、マスター(最上級)3年以上の靴に関する仕事の実務経験があり、厳格な養成・指導を修了した上で、試験に合格した者のみが有する資格です。他にも、こどもの足を専門とした幼児こどもコース、高齢者に対応したシニアコースといった、より専門知識に特化したコースもあります。(詳しくは一般社団法人 足と靴の健康協議会様ホームページにて)
バチェラーになったきっかけは?
Q.なぜ上級資格であるバチェラーを目指そうと思ったのですか?
A.上越店の店長時代に取得したのですが、プライマリー(初級)の知識・技術から、さらに一歩踏み込んだ、ワンランク上の専門性の高いご提案を、お客様にしたかったからです。
当時、足にトラブルを抱えたお客様から声を掛けられる機会が増え、需要が増えていると感じましたし、自分としても学びたいという意欲が強かったこともあります。
大切にしていること
Q.よりお客様のご要望に沿ったワンランク上の対応として、どんなことを大切にしていますか?
A.私から靴を買って頂いたお客様が、お店を一歩出て自分の生活に戻った時に、快適に履いていただけること。個々の足のサイズや履き心地はもちろん、健康面やライフスタイルに合わせた総合的なフィッティングを特に大切にしています。
靴のフィッティングについては、靴に対して足ではなく、お客様の足に対して靴が合っているか?を念頭に選んでいます。
Q.「シューフィッターで良かった」と感じるのは、どんな時ですか?
A.やはり、指名買いで来ていただけると、うれしいですね!
数ある店員の中から、自分をご指名頂いて、「自分に合った靴を選んで欲しい」と言われてお選びした商品の中で、履き心地はもちろんですが、靴自体を気に入って頂き、「素敵だ」とお喜び頂き、納得して購入頂いた時は、シューフィッター冥利つきますね。
Q.店舗運営部のエリアマネージャーであり、バチェラー(上級)シューフィッターである玉井さんですが、お店のスタッフへの指導で注意・心掛けていることを教えてください。
A.現場のスタッフには、ベテランも初心者もいますので、どんなスタッフでも、なるべくお客様の要望にお応えできるよう、誰でも解りやすい内容に工夫をして、指導をしています。
ー玉井さんは、お店のスタッフだけでなく一般社団法人 足と靴の健康協議会の講座でも、講師として活躍しています。
玉井さんから、お客様へ
「安心と満足の靴選び、お任せください」
お客様に、より快適に靴選びをお楽しみ頂くためには、まずはお迎えするお店にも私にも、笑顔があって、気持ちいい店でなくてはなりません。
シューフィッティングの技術だけではなく、そういった心地よいお店作りにも、力を注いでいます。
例えば、女性のお客様だったら「靴選びを通してより美しく、人生を快適に過ごしていける靴選び」・・・といったように、お客様一人ひとりがご満足いただける靴選びを、バチェラーシューフィッターの専門知識も交えて、ご一緒させてください。
バチェラー直伝!パンプス選びのポイントはコレ
パンプス選びで足が痛くならないためには?
「価格、スタイル、ファッションで選びがちだけど、ちょっとまって!」
足の形はみんなそれぞれ違います。
自分の足指の形にあったつま先のパンプスを、選ぶことが大切です。
そのうえで、きちんと足のサイズ計測をして、ピッタリの1足をお選びいただくと良いです。
選んだ靴が、足にちゃんとフィットしているかどうかの、最終チェックも大切です。
○”かかと”のチェックポイント
靴を履いた状態で、左足のかかとを、”上げる→下す”を数回してもらいます。
そのとき、確認してもらいたい事として・・・
1.靴の履き口である、かかとの一番上部(トップラインという)が、アキレス健付近に食い込んでないか?
2.足を上げ下げしたときに、靴からかかとがパカパカと勢いよく抜けたり、キツキツでないか?足が若干ついてきて、抜ける感じがベストです。
くるぶしが、靴のトップラインにあたっている場合も、選ばないでください。
○”甲の部分”のチェックポイント
1.つま先に、靴の形状にあった余裕(余裕寸)があるかどうか。
このような、つま先が少々尖がっていて、四角いオフィス系パンプスの場合は、約15mmくらいがちょうどよいです。
靴の形状にもよりますので、心配な場合はシューフィッターにお声かけください。
2.甲の幅部分が、 適度に張っているかどうか。
ヒールのある靴は、歩いた時に足が前に滑るので、張りすぎていると圧迫されて痛くなりやすいです。適度な締め付け感があるものを選びましょう。
本革を使用しているパンプスの場合は、合皮素材のものよりも、少し締め付けがあるほうがよいです。
自分の足の厚みと、靴が合っているかが大切ですので、ブカブカしていたり、パンパンで指の形が浮き出ている場合もNGです。
ちなみに、たまに女性の方で、パンプスの甲の履口部分に、柔らかい脂肪が乗っかってしまうというご相談をいただきますが、圧迫感や、指の形が浮き出る等なければ、大丈夫です。
パンプスとスニーカーの選び方の違い
普段スニーカーを履いている人ほど、足の計測時に「自分が思っているサイズ(普段履いているスニーカーサイズ)と実際に計測したサイズが違う」と言われることがあります。
例えば、足を計測した実寸(実際のサイズ)が23.0cmの人の場合、
スニーカーとパンプスの23.0cmを履き比べたとき、「スニーカーの方がきつい」と感じられる方が多いです。
なぜかというと、
スニーカーは、元来スポーツシューズ(より靴と足をマッチさせる)という観点から、靴を履いた時に、足に対しての余裕寸法「捨て寸」が無い作りのものが多く、
反対にパンプスは、靴を履いた時の「捨て寸」を考えた設計になっているから。
このことから、「足の実際のサイズを把握することが、靴選びにとても大切だ」ということがわかりますね。
ーパンプスだけでなく、どんな靴も、自分の足に合っているかが、重要なのですね。
自分の足にピッタリな1足をお探しのお客様、ぜひ、シューマートのシューフィッターをお訪ねください。