足裏のトラブル 「偏平足」について知ろう

春になったら、散歩やお出かけの機会が増えるもの。しかし、「ちょっと歩くと足が痛い」「すぐに疲れる」などのトラブルがあると、せっかくのお出かけも憂うつになってしまいます。足は全体重を支える重要な役割を持っており、適切な靴を履かないと様々な問題が発生しやすくなります。今回は、誰もがなりうる足裏のトラブル「偏平足」について、足部バイオメカニクス理論の視点を取り入れながら解説します。

偏平足とは土踏まずがなく、足の裏全体が地面につく状態のことを指します。この状態では、本来あるべき衝撃吸収機能が低下し、膝や腰に負担がかかりやすくなります。特に、歩行時のバランスを取るための「足のアライメント(整列)」が崩れると、全身の姿勢にも影響を及ぼす可能性があります。

【歩くとすぐに疲れる】足の筋肉が正しく機能せず、歩行時に負担がかかる。

【足裏が痛む】土踏まずが衝撃を吸収できず、足底筋膜炎などを引き起こしやすい。

【膝や腰を痛めやすい】過剰回内(オーバープロネーション)が起こり、膝関節や腰にストレスがかかる。

偏平足は単なる足の形の問題ではなく、「歩行時の運動メカニズム」に関わる重要な要素と考えられています。特に、次のような点が重要です。

1. 過剰回内(オーバープロネーション):偏平足の人は足首が過剰に内側へ倒れやすく、これが膝・股関節・腰へと影響を及ぼす。

2. 足部の衝撃吸収の低下:アーチが崩れることで、歩行時の衝撃を十分に吸収できず、足底筋膜炎やシンスプリント(すねの痛み)などのリスクが高まる。

3. 全身のバランスへの影響:足元が不安定になると、姿勢の崩れや腰痛、肩こりにつながることもある。

【機能インソールについて】

インソールの使用は偏平足や足の疲れに効果的な可能性があります。また踵側に痛みがでる場合、「踵の過回内」を防止し、踵の骨を正常に戻すインソールを使用することも足裏のストレスを緩和する可能性があります。

①オーソティックス(機能性インソール)の活用:足のアライメントを整え、正しい歩行をサポートする。

②シューフィッターのアドバイスを受ける:足の状態に合った靴・インソールを選び、最適なフィッティングを行う。

シューマートがおすすめする高機能インソールを紹介します。

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【足に合う靴をしっかり選ぶ】

靴は、自分の足の形やサイズが合った靴を選びましょう。同じサイズでも、メーカーによってかなり違いがあるので、実際に履いて試してみるのがおすすめです。足を計測し、足のサイズに合っている靴を選びましょう。

<選ぶポイント>

1. かかとが硬い靴、靴全体がねじれない靴:かかとが安定すると歩行が安定します。

2. 屈曲性がある靴:あしのゆび位置でしっかり曲がると歩行が安定します。

3. ひも靴:靴ひもをしっかり締めると足への負担は軽くなります

自分の足でいつまでも歩くために

偏平足は放置すると、足だけでなく膝や腰にまで負担をかけ、日常生活にも支障をきたします。しかし、適切な靴選びやインソールの活用、正しい歩行習慣を行うことで改善が可能です。 「歩くとすぐ疲れる」「足裏が痛む」「膝や腰を痛めやすい」という方は、偏平足のサインかもしれません。自分の足をしっかり観察し、いつまでも健康な足で快適に歩けるように、まずは自分の足のことを知りましょう!

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